FAQ(Frequently Asked Questions)=よくある質問(よく聞かれること) です。
巷には、様々なミシンがあふれています。
価格も仕様も様々です。
家庭用ミシンについての疑問で多い事を集めました。参考にしてください。
最近多い質問=電子ミシンとコンピューターミシンの違いは?
ここも参考にしてください
[ミシン糸・ミシン針・ボビン・ボビンケース・ミシン油の話]
[ミシン針・糸・布の関係]
縫い糸(thread)
ミシンの故障と修理のFAQ[ミシン故障修理FAQ]
お求めやすいミシン「さわざきミシン」の通信販売ミシン店
●ミシンの価格について
ミシンの「メーカー(希望小売)価格」は実状に合っていません。事実上「オープン価格」です。チラシやNET販売で「メーカー価格」は、何の目安にもなっていないのが現実です。
自分のほしい性能や機能を持った機種をだいたい決めて、実際の販売価格(実売価格)で納得のいく物を購買されるのがよろしいと思います。
●Q1 最近ミシンが安くなって1万円までであるんですね。通販もあるし。
■確かに、チラシやテレビの通販で安いミシンが宣伝されています。
しかし、これらのミシン(販売価格3万円以下)のミシンでは、「洋裁」は出来ません。
指1本(手元スイッチ)で縫えるというのは、単なる電源スイッチが付いているものです。
■幼稚園のカバンかぞうきんしか縫わないので、安物で良いという方がいます。
よく「デニム○枚がすいすい縫える」という宣伝もありますが、タオルのぞうきんは縫えません。
幼稚園のカバンやぞうきんは、普通のミシン(販売価格3万円以上)でも縫いにくいのです。
キルティング布に持ち手を付けたり、ファスナーを付けたりは、安物ミシンでは出来ません。
ハンカチ程度の縫い物(厚さ・大きさ)しかできません。
■チラシの格安ミシンは、いわゆる「訪問販売」のきっかけになっている場合があります。
高額なミシンを勧められます。気を付けましょう。
■テレビの通販の「3台まとめて19,800円」は、「3台まとめてゴミ」になりますよ。
■テレビの通販ミシンは、メンテナンスは受けられない物と思ってください。
あまりの安物は、修理する価値はありません。修理代の方が高くなる場合もあります。
「全国販売店で保証」と謳っていても、普通のミシン店で修理してもらえることはありません。
■ハンドミシンなるものも販売されています。ホッチキスの形をしているものです。
これは、ハンドバッグにでも入れておいて、服のほつれたのを「一時的に」補修するものです。
裁縫をするミシンではありません。
●Q2 電子ミシン(コンピューターミシンを含む)と電動ミシンはどう違うのですか。
■電子ミシン(コンピューターミシン)は、モーターが電子制御になっています。
モーターの力が、低速でも強い。厚く堅い縫い物でも「低速」で縫えます。
ミシンを止めた時に、ミシン針が必ず上(下に出来るものもある)で止まる。
スタート、ストップが手元スイッチ(タッチボタンスイッチ)で出来る。
スピードはスライド式無段変速。
コントローラーを付ければ、スタートストップと速度制御も足で出来る様になる。
返し縫いだけで動く。
止める時、すぐ止まる。(スイッチを押して1針で)
などの特徴があります。
■電動ミシンは、コントローラーでスタートストップと速度制御をします。
最近では、家庭用では安いミシンだけになっています。
●Q3 水平カマはボビンケースがいらないのですか。
■水平カマは、内釜自体がボビンケースも兼ねていますので、ボビンケースは要りません。
ボビンは要ります。
ボビンを正しくセットし、きちんと糸通しをしてあれば調子よく縫える様になっています。
糸を噛む事もほとんど無く、調子も変わりにくいという特徴があります。
●Q4 ミシンはどれくらい持つものですか。
■普通に使っていれば、10年は持つものです。
それ以上何年持つかは、はっきり分かりません。(かなり大丈夫だと思います)
15年はだいたい持つでしょう。20年というと分かりません。
最近のミシンは、電子やコンピューターが多く、プラスチックも多用されています。
電気的部品の保持期間は、製造停止から8年となっています。
プラスチック部品は経年変化などで10年以上経つと割れる場合があります。
しかし、それ以上経って故障しても、修理可能な場合がほとんどです。
しかも故障の大半は、機械的なものですから、ほとんど直るものです。
(プラスチック主要部品(ギヤなど)の割れで不可能な時もあります)
それよりも、全然使わずに「押入」に10年、というような事は止めてください。
「嫁入り道具にミシン」は止めた方がいいですよ。必要な時に新しい物を買いましょう。
●Q5 「家庭用ミシン」と「職業用ミシン」はどう違いますか。
■「職業用ミシン」は、直線専用ミシンです。(以前はジグザグもあった)
足踏み式(生産終了)、電動式(生産終了)、電動ポータブル式があります。
工業用全回転カマを使っています。
工業用ボビンケースを使います。
消耗部品も、共通部品が多いので、いつでも修理可能な場合が多いです。
ほとんど金属製で、長年の使用に耐えます。
(最近のポータブル型では、「樹脂製ギヤ」を使っています。)
モデルチェンジが少ないので、長期にわたり安心して使えます。
「縫う力」が強いので、薄物から厚物まできれいに縫えます。
縫い目(直線)は、(がたがたになる事無く)きれいです。
この「きれい」は、あくまで「正しく調整」してある事が前提です。
スタートストップ・スピード調節は、コントローラー(電子式も)でします。
最近は、電子式の機種があり、針停止位置が決まっているのもあります。
自動糸切り装置が付いている物も出てきています。
しかし、上糸・下糸の調子は自分で合わせます。
押さえの強さも自分で調節します。
送り歯の上昇量も自分で調節します。
ミシン針も工業用を使いますので、取り付け角度は自分で調節します。
(最近は、HAやHLなど取り付け部の面のとってあるミシン針使用の機種もあります)
■「家庭用ミシン」は、いろいろな縫い方が出来るミシンです。
(直線ミシンもありますが、安い物の品質はよくありません)
ポータブルミシンで、電動ミシン、電子ミシン、コンピューターミシンがあります。
電動ミシンは、コントローラー式か、手元電源スイッチ式です。安物ミシンに多いです。
電子ミシンは、モーターを電子回路で制御している物です。
針上停止機能、無段階速度調節、タッチボタンスイッチ、強力モーターが特徴です。
コンピューターミシンには、基本縫いミシンと刺しゅう縫いミシンがあります。
縫い目(直線)は、「正確に調整された職業用ミシン」には劣ることもあります。
しかし、いろいろな用途に使えるので、普通に使うのにはよい物です。
●Q6 「日本製」は「台湾製」より品質がいいのか。
■「日本製ミシン」と「台湾製ミシン」をどの様に比べるのでしょう。
日本製30万円と、台湾製5万円の物を比べるのでしょうか。(機種によります)
9800円のミシンの場合を比べるのでしょうか。(どちらも品質以前の問題)
カタログ価格ですか?実売価格ですか?
家庭用ミシンで10万円以内で買える物は、ほぼ全部「台湾製」でしょう。
例えば、実売価格が5万円のミシンで比べると、「台湾製」が余程品質が良いと思います。
あまり「−−製」にとらわれない方が良いでしょう。
もうミシンには、日本神話は存在しません。
●Q7 ボタンホールがきれいに出来るのは、どんなミシンですか。
■「ボタンホール」については、コンピューターミシンが良いでしょう。
形状やできあがりの「巾」が選べます。
縫い目が「左右」で変わりません。
特に、「左側」も「右側」も「同じ進む方向」で縫う物は、お勧めです。
■職業用などに付ける「ボタンホーラー(穴かがり器)」はどうでしょう。
これは素材を選びます。
(目飛びしやすい生地、伸縮する生地などは出来ません)
取り付けも手間がかかります。
器械内部のコマからギヤが外れやすいのですが、自分で直せない方が多いです。
あまりお勧めの物ではありません。
●Q8 家庭用の電子ミシンは止めた時ミシン針は上で止まりますが、使い勝手はどうなんでしょう。下で止まる方が良いと思うんですが。
■家庭用ミシンの購入者のかなりの方は、繕い物や小物の縫い物にお使いになります。
その様な方にとっては、上で止まる方が縫い物を外す時に煩わしくありません。
(縫い物の方向を変える時は、手ではずみ車を回し、針を下げます)
針が上で、天秤も上で止まりますので、糸はカマに引っかからずに取れるのです。
この様にする事がなかなか出来ませんので、上で止まる様になっています。
(使うのが少ない場合には忘れてしまうからです)
■家庭用ミシンで洋裁をなさる方は、下で止まる方が使いやすいこともあります。
少し高級品になりますと、「上」と「下」の切り替えが出来るミシンがあります。
■職業用の自動糸切り装置が付いているミシンは「下」で止まる様になっています。
糸切りを行うと、針が上がります。
洋裁専門でしたら、この様な仕様の物が使いやすいかも知れません。
ジャノメ・コスチューラは切り換えボタンで、「上」または「下」で止まるようになっています。
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