ミシンの故障についての考察(ほんの一部)
○家庭用ミシン
1)待ち針を打ったまま縫っても良いか?
抜いた方が良い−最近のミシンはカマの向きが違うので必ず抜く
抜いた方が良い−抜かない癖でロックミシンを使うと、すぐメスを駄目にする
2)模様が出来ない、返し縫いから戻らない、縫い目の調節が出来ない
機構の各部の動きが鈍くなっている−長期間使っていない
グリスが固まっている、油が切れている、and so on
プラスチックギヤが割れている−寿命は20年程?−後は神まかせ
3)釜のタイミング(位相)がずれる原因
釜に(上)糸を咬ませてミシンが止まる。また、それを無理に回す=ギヤ位相が変わる
樹脂製のギヤを使っている場合、それが割れる(破損する)場合がある
10年以上経ったものだと、相当する部品がない場合が多々ある
4)ヒューズ切れ、(コンピューター)基板の故障
糸を絡ませてミシンが止まってばかりいると、
モーター駆動やコンピューター基板の破損、ヒューズ切れの原因となる
5)縫えない−3)以外
上糸の掛け方の間違い+順序の間違い(飛ばさない)−上糸を確実に天秤の目に掛ける(通す)
上糸が途中で天秤から外れた=ミシンを止めて、針を上(下)げるのにプーリーを逆に回すと外れる時がある
使用ボビンが違う−最近はほぼHAタイプだが、以前の機種によっては違う場合がある(DB、モナミ、マジックなど)
目飛び=ミシン針が曲がった。正面だけでなく、横からも見る必要がある−ミシン針は消耗品である
目飛び=全回転釜(職業用など)の油切れ
○ロックミシン
1)メスが切れない=下手をするとルーパーが折れ、修理が高く付く
メスが減っている−切れなくなってきたらメスを交換する
待ち針を切った−待ち針を抜く癖を付けるか、使わない−上下メスとも交換が必要
2)針取付部がグラグラになる=針が折れる
ベビーロック「衣縫人」「糸取物語」
針取付部のピンが外れる事がある−振動でピンを固定している止めネジが緩む−かなりやっかい
ロックミシン全般
針取付部がグラグラする−取り付けネジが緩む−締めにくい
3)切りくずがまつわる=ミシン針・ルーパー折れにつながる
メスが切れなくなっている
布の切り代が少ない−切りくずが内部に入り込む事がある
4)縫えない、調子が悪い
糸の掛け方が違っている
糸を掛ける順番が違う−下ルーパー−>上ルーパー−>ミシン針−違えると縫えない
ミシン針の種類に気をつける−以前は機種によって数種類ある
ロック用ミシン針の種類(HA×1SP≒HA、DB≒BL、DC、DC×1F)